活動紹介 ~noteでも公開しています~

高等部の活動の様子

「ちぎり絵で自画像を作ろう」

 高等部1年1組では、1学期始めから、紙をはさみで切ったり、手でちぎったりして、様々な表現に挑戦してきました。

最初に挑戦したのは、自分が伝えたいメッセージを、色紙を切って貼り表現することでした。紙の大きさや重ね方、使う色の種類を工夫しながら、「うんどう大好き」「I LOVE 睡眠」などのメッセージを表現することができました。

その後、お互いの作品を鑑賞することで、それぞれのよさや自分なりの改善点について伝えることができました。また、色相環図を使って、暖色や寒色、補色関係(正反対の色の関係)について学習し、色の使い方についても知識を深めることができました。

そして、いよいよ最後に挑んだものは、なんと自分の顔!写真や鏡を見て外見を観察したり、今の自分の内面のイメージについて考えたりするところから作品作りが始まりました。それぞれ、地(背景の色)と図(顔の色)を選んだものの、紙を前に考え込むもの、とりあえず1枚また1枚と紙をちぎって置いてみるもの等……。今までの作品作りと比べ、明らかにスロースタートでしたが、それぞれのアプローチから、少しずつ顔の形が浮かび上がってきました。途中、ちぎって並べた紙は写真で撮れば、糊で貼らなくてもよいのではないかと生徒から提案があり、そのアイディアを採用することで、ちぎった紙をたくさん重ねたり、完成するぎりぎりまで配置を変えたりすることができるようになり、一気に表現の幅が広がりました。

完成した作品は、それぞれ誰の顔かわかるだけでなく、今の自分を見つめた跡を感じさせる味わい深いものとなりました。