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2016年7月の記事一覧

<研修主任より> 「表現する力」について

(1)伝えたい気持ちを育む

表現する力を育むためには、「表現方法」について練習するといったアプローチも大事かと思います。しかし、まずは「伝えたい!」と思えるような毎日の生活を送っているか?という視点も大事です。生活や学習ひとつひとつに意欲と達成感をもつことができるようにしたいと思います。

このような「活動の充実」があり、さらに「伝えたい相手」がいることで、活動の中で感じた自分の喜びや感動を何とかして伝えるのだと思います。そして相手と喜びを共有することで、さらに伝えたい、表現したいと意欲を増すのだと思います。

 

(2)いろいろな表現方法を考える

 目的は相手に伝えることです。そのための方法はいろいろあってかまわないと思います。話し言葉かもしれないし、生き生きとした表情や動きだけでも十分に伝わることも多いです。もちろん一つの方法に限らず、自ずといくつかを組み合わせて、相手に伝わるようにあの手この手で伝えようとするのだと思います。

 表現の場面で考えると、「音楽」の場面であれば、歌や楽器、身体表現かもしれませんし、「国語」の場面であれば、発表や作文かもしれません。「美術」の場面であれば、絵画や作品といった形の残るものかもしれません。いろいろな場面での、いろいろな表現を認めて評価して行きたいと思います。

(3)相手の気持ちを想像する

 とくに友達関係や卒業後の職場といった場面を考えると、自分の一方的な表現や伝えたいという思いが上手く行かないこともあるかと思います。自分の伝えたいという気持ちはとても大事なものですが、伝える相手の気持ちも大事です。相手の表情や行動から気持ちを想像して、できれば同じくらいの大きさ・重さでの気持ちのやりとりができればいいかなと思います。とても難しいことです。だからこそ、気持ちが通い合うということは大切なことですし、嬉しいものです。