福島県立ふたば支援学校
活動紹介
「小学部活動の様子」
学習の様子 6年1組
6年1組では、行事の後にその思い出を文章にして表す学習を国語の時間に行っています。
授業では、まず教師が楽しかった思い出を「いつ」「どこで」「何をして」「何が楽しかった」のかをPowerPointのアニメーションを交えながら説明し、このようなポイントを意識することで、わかりやすい文章になることを指導しました。子どもたちは、写真を見て運動会を思い出しながら、プリントに「いつ」「どこで」「何をして」「何が楽しかった」「何を頑張ったのか」をメモしていきます。
最後は、そのメモを見ながら文章にします。プリントを見たり、教師と会話したりしながら、児童それぞれの気持ちや思い出が詰まった素敵な作文を書くことができました。このような学習を行事の度に繰り返していくことで、ほかの人にも伝わる話し方、書き方を身に付けることができるようにしたいと考えています。
高等部の活動の様子
「ちぎり絵で自画像を作ろう」
高等部1年1組では、1学期始めから、紙をはさみで切ったり、手でちぎったりして、様々な表現に挑戦してきました。
最初に挑戦したのは、自分が伝えたいメッセージを、色紙を切って貼り表現することでした。紙の大きさや重ね方、使う色の種類を工夫しながら、「うんどう大好き」「I LOVE 睡眠」などのメッセージを表現することができました。
その後、お互いの作品を鑑賞することで、それぞれのよさや自分なりの改善点について伝えることができました。また、色相環図を使って、暖色や寒色、補色関係(正反対の色の関係)について学習し、色の使い方についても知識を深めることができました。
そして、いよいよ最後に挑んだものは、なんと自分の顔!写真や鏡を見て外見を観察したり、今の自分の内面のイメージについて考えたりするところから作品作りが始まりました。それぞれ、地(背景の色)と図(顔の色)を選んだものの、紙を前に考え込むもの、とりあえず1枚また1枚と紙をちぎって置いてみるもの等……。今までの作品作りと比べ、明らかにスロースタートでしたが、それぞれのアプローチから、少しずつ顔の形が浮かび上がってきました。途中、ちぎって並べた紙は写真で撮れば、糊で貼らなくてもよいのではないかと生徒から提案があり、そのアイディアを採用することで、ちぎった紙をたくさん重ねたり、完成するぎりぎりまで配置を変えたりすることができるようになり、一気に表現の幅が広がりました。
完成した作品は、それぞれ誰の顔かわかるだけでなく、今の自分を見つめた跡を感じさせる味わい深いものとなりました。
特別活動の様子
<特別活動係より>おおすげ共同タイム
本校では、年間4回予定しているおおすげ共同タイムという全校集会があります。通常であれば、小・中・高等部の全児童・生徒が本校舎の体育館に集まって集会を行いますが、今回は感染症対策としてリモートでの開催となりました。小学部は本校舎の3教室、中学部は四倉校舎の多目的室、高等部は四倉高校の視聴覚室と別々の場所からの参加となりました。
保健の先生の話では、6月のめあて「歯の健康を考えよう」の話がありました。その中でクイズがあり、それぞれの場所で自分が考えた解答に「僕はこれだと思う!」と手を上げて意欲的に参加していました。
学部の発表では、今回は中学部の総合的な学習の時間で学んだことについての紹介がありました。中学部生徒から「かつおのぼりとこいのぼりの違いがわかりますか?」という質問に対して、小学部6年生の児童が「口の形が違う!」「目が違う!」と答え、画面を通してやりとりする場面が見られました。
離れた場所での活動でしたが、楽しい雰囲気の中で全校生の繋がりを感じられる時間となりました。
「高等部活動の様子」
オンライン授業 ~友達と一緒に~
昨年度に引き続き、入院している生徒と学校をつないで、オンラインで学習しています。
今回、初めて「音楽」の授業をオンラインで行いました。生徒がとても楽しみにしていた学習だったので、当日は友達と一緒に音楽の授業ができる嬉しさから、笑顔がたくさん見られました。
リズム打ちの学習では、全員で円形になり、順番に4拍のリズムを考えて、手拍子でリズム打ちをしていきます。自分が考えたリズムに対して同じように友達が返したり、友達の考えたリズムと同じように自分が手をたたいたり、一体感を感じながら活動することができました。リズム打ちが一周つながった時には、「おおーっ!」と拍手が起こって気持ちが一つになった感じがしました。
高等部では6月に実習があり、実習期間もオンライン授業が予定されています。校内実習の様子と病院内での軽作業を見合うことで、お互いの様子を理解し、一体感を深めていければと思います。
中学部の学習のようす
<中学部より>作業学習「働くことってどんなこと?」
中学部では、将来の職業に対する関心を高め、基礎的な知識や技能を身に付けるために、週2回(計6時間)、工芸班、木工班の二つの班に分かれて、高等部の生徒と一緒に作業学習を行っています。
作業学習を始めるにあたり、中学部では、「はたらくことってどんなこと?」ということを知るための学習を行いました。初めの授業で、「みんなは、中学部を卒業したらどうするの?」と質問すると「高等部に行きたい。」と全員が答え、「高等部を卒業したら?」と聞くと、「働きたい。」と答える生徒がほとんどでした。「どんな仕事をしたいのかな?」という問いには、「大工さん」「自衛官」「電車の運転士」「ユーチューバー」「カフェの店員」「パン屋さん」「ホテルの清掃」等々・・・。みんな、それぞれにイメージしていることがわかりました。
そこで、働いている様子を動画で見て、どんな力が必要なのかをみんなで考えていき、接客の仕事は、「あいさつや言葉遣い、身だしなみ」が、物を作る仕事は、「集中力や体力」が必要な力だということがわかりました。
次は、あいさつの仕方や集中して作業に取り組むこと、身だしなみのチェック等を具体的に行いました。
実際に行うことで、適切な言い方が分かったり、自分が気を付けなければならないことがわかったりしました。
この学習を終えて、実際の作業学習の中で、「わからないので教えてください。」や「お疲れさまでした。お先に失礼します。」などの言葉が出てきたり、黙々と集中して取り組もうとする姿が見られたりしています。これからも、高等部の先輩方の背中を見ながら、どんどん力をつけていってほしいと思います。
【 更新】
学校見学説明会実施要項、UPしました!!
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